構造基本断面の渦励振とギャロッピングに及ぼすカルマン渦の影響
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概要
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従来,カルマン渦型渦励振はこの風速域でカルマン渦放出周波数が固有振動数と一致するlock-in現象によるカルマン渦と物体振動の共振現象と考えられてきた.しかしながら,既往の研究においてLaneville, Williamson, Zasso らは渦励振風速域において2Pモード,2Sモードという,違った流れパターンが存在することが確認された.そこで本研究では,既往の研究における2Pモード,2Sモードという渦放出モードがカルマン渦であるのか,もしくは物体振動に起因する自己励起型の渦であるのかの検証をするとともに,このヒステリシスが存在している風速域に着目し,渦励振メカニズムを明らかにすることを試みた.またB/D=2.0矩形断面の高無次元風速域では,非定常空気力は極めて強い非線形性を示し,振動振幅に対して敏感であることが広く知られている.本研究では,B/D=2.0矩形断面における非定常空気力の振幅依存性とカルマン渦の関係を検討するとともに,強制加振実験及び自由振動実験から求められた非定常空気力係数の比較を行った.
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