ステップ関数的突風を受ける楕円柱の風力特性
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概要
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非常に短い時間で立ち上がる突風を生成できる特殊な突風装置を用いてステップ関数的突風を受ける迎角を持つ楕円柱模型に生じる風力特性を検証した。ステップ関数的突風を受ける楕円柱の迎角をパラメータとして突風実験を行った結果,定常状態で見られる定常風力以上の大きな風力が急速に発生するオーバーシュート現象が生じることを確認した。定常状態での抗力係数とオーバーシュート現象が見られたピーク風力での抗力係数はともに大きな迎角ほど大きな値となった。一方,定常状態での横力係数は20°で,ピークでの横力係数は30°で最大になった。実験を模擬した数値流体シミュレーションでも同様に立ち上がり時間の短い突風の場合に,風力のオーバーシュート現象が見られた。オーバーシュート現象は楕円断面のサイズと風速及び風速の立ち上がり時間によって定義される無次元立ち上がり時間によって系統的に説明できることを示した。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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