step-by-step解析を用いた連成フラッターの発生機構に関する研究
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概要
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松本らはたわみ・ねじれ間の連成作用に着目したstep-by-step解析を提案している.従来のstep-by-step解析では,フラッター発現後の風速域で複素固有値解析の解と完全に一致しないことが問題であった.本研究では,初期振動に減衰振動を仮定することにより,解は複素固有値解析と完全に一致した.さらに連成フラッターのたわみ・ねじれの位相特性に着目して4つのフラッター基本モードを定義し,新たな観点からフラッター現象を検討した.この基本モードとstep-by-step解析の分枝との関係及び基本モードがフラッター発現及び分枝のスイッチングに与える影響について検討行った.また,step-by-step解析により明らかとなったフラッター発生機構を基に,フラッター発現風速推定式を誘導し,その導出過程の検討及びフラッター発現風速との比較検討を行った.準定常状態において,ねじれ分枝のフラッター振動数と無風時のたわみ固有振動数が交わる風速がフラッター発現風速と一致すると仮定すると,非常に精度の高いフラッター発現風速推定式が誘導できた.
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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