LESによる高密度市街地内の運動量の移流・拡散と全体の抗力を決定する要因の分析
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概要
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都市空間の風通しを考える上で、鉛直方向の運動量輸送は重要な要素である。筆者らは既報において、市街地の平均的な風通しがグロス建蔽率と強い負の相関があること、中高層市街地と低層市街地ではグロス建蔽率が同じであってもその平均的な風通しは中高層市街地の方が勝っていることを明らかにした。すなわち、前者では市街地の風に対する見つけ面積の増加(抗力の増加)に伴い風通しが悪くなることを示しているが、後者では中高層建物の方が空力抵抗(抗力)が増加するにもかかわらず、地表付近の風通しは向上するという結果が得られたことになる。これに関して注目されているのが建物の高さのばらつきの効果である。本稿では香港の高密度市街地を対象としたLESを実施し、建物高さにばらつきのある市街地内における運動量輸送・市街地の抗力を分析した結果を報告する。
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