鉄塔支持型煙突の渦励振に対する評価方法について
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概要
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煙突が超高となると施工性や経済性の観点から鉄塔支持型のような構造形式が選択されることが多いが、これらは、風による動的応答現象において未解明な点が少ない。一方、近年大型台風の襲来など強風の発生頻度の増加に伴い、筆者グループは福岡県北九州市の鉄塔支持型超高煙突の長期にわたる風応答観測を行ってきた。本報では、観測煙突の風洞試験を改めて詳細に検証し風向風速に関するより詳しい制振効果の確認を行うとともに実測結果との比較検証を行った。その結果以下の知見が得られた。_丸1_TMDを装備した風洞試験模型による風洞試験において、鉄塔支持型煙突の1次モードおよび2次モードの卓越応答が確認され、これらは強風下における実煙突での応答観測に対応する。またTMDによる制振装置が効果的に作用することを実験的に確認した。_丸2_風洞試験の結果および実機観測結果において、一筒身鉄塔支持型煙突と自立型煙突のスクルートン数と振幅比の間に、明確な相関関係が見られた。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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