長大斜張橋の2主桁を有する動的耐風安定化断面の空力特性に関する実験的研究
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概要
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本研究では合理化構造である床版端部に2本の主桁を設けた桁断面(以下,端2主桁断面)の特に主桁の下フランジに傾斜角を設けた断面の耐風安定化理由について,断面側面の非定常圧力特性の観点から考察し,さらに,主桁位置をこれまで安定化するといわれている位置よりも内側に配置して,主桁位置が及ぼす空力特性の影響について,主桁位置をパラメータに非定常空気力特性の観点から考察する.最後にこれら基本断面を基にした実橋想定断面について自由振動応答特性を中心とした耐風性評価を行う.これらの研究により,下フランジを傾斜させることがI桁断面での主桁を内側に配置した断面と同じ効果をもつため,ねじれフラッターが安定化したものと考えられる.また,主桁位置が幅員の1/4点付近に空力的に安定もしくは不安定を決定付ける境界が存在すると考えられる.さらに,実橋想定断面においても下フランジを傾斜させることは,その耐ねじれフラッター性を向上させる上で有効であることが確認できた.
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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