構造基本断面における連成フラッター特性に関する考察
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概要
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長大橋桁断面に生じるフラッターは,構造物を直接破壊にいたらしめる発散振動現象である.そのためフラッターの安定化は長大吊橋の動的安定性を考える上で最重要項目であると言え,フラッターの励振機構の解明が必要不可欠である.近年,たわみ・ねじれ間の連成作用に着目しStep-by-step解析を用いて,連成フラッターの分枝のスイッチング特性が明らかになった.そこで本研究では,それらの研究に引き続きスイッチング特性に更なる考察を加えるため,複素固有値解析とStep-by-Step解析の比較を行う.また,ねじれ・たわみの固有振動数比を1.10,1.09,1.08・・・1.00と変化させて,複素固有値解析とStep-by-Step解析によって平板空気力を用いた連成フラッター解析を行い,スイッチングの過渡的な風速域に見られる解の共存について考察を行う.さらに解析結果の検証実験として,B/D=20矩形断面を対象にたわみ・ねじれ2自由度ばね支持実験を行う.
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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