強風被災度ランク
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概要
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日本では一般に建築物が自然災害により被害を受けた場合、その被害に全壊・半壊・一部損壊というランク分けがなされる1)。地震災害、洪水、土砂災害、火災等でも同じランク分けがなされており、強風災害についてもこの基準がそのまま適用されている。しかしながら建築物の強風被害の大半は外装材の被害であり、このような被災度ランク分けではほとんどが一部損壊になってしまい、強風被害の実態の把握が困難であると考えられる。また我が国では、被災者は、激甚災害法、災害救助法、被災者生活再建支援法等による様々な経済的支援が受けられ仕組みが用意されているが、これらの支援対象の多くは、全壊もしくは大規模半壊と判定されるものであり、現状では大半の強風災害の被災者には適用され難いものとなっている。そのため、自治体からは強風災害に適した評価尺度の提案や災害救助法、被災者生活再建支援法の弾力的な運用、といった要望がある。そこで強風災害に限定した被災度ランクを提案し、2004年の強風災害の事例に当てはめ、その有用性を検討した。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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