ハリケーン・カトリーナの強風による建築物の被害
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概要
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2005年8月末に米国ルイジアナ州に上陸したハリケーンKatrinaによる強風被害調査結果について述べた。高層建築物の強風被害では,近接建築物の屋上付近から発生した飛散物によると思われる窓ガラスの破損が目立った。飛散物の発生元を調査し,原因を絶つことが重要である。風圧による屋上パネルや軒天井の脱落も多く発生した。これらについては耐風設計のための情報を整備する必要がある。木造住宅の強風による被害は,小屋組の損壊などの構造体の被害の他,屋根ふき材,窓やドア,サイディング,軒天井などの外装材の被害が至る所で観察された。また本報告では,主に強風による建築物の被害について述べたが,高潮による甚大な被害,単純桁のPC橋が高潮と高波の影響で落下・移動する深刻な被害などが発生した。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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