洋上風力発電導入に向けた洋上風況観測
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概要
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日本における風力発電の累計導入量は、2005年度末に設備容量108万kWに達した。今後よりいっそうの導入促進のためには、陸上における適地の不足などから、洋上風力発電所の建設が必要不可欠と言える。そこで本研究では、日本近海の太平洋上における風力発電事業導入可能性の検討を目的とし、福島県楢葉町の沖合い約40kmにある洋上の天然ガス掘削施設を利用し、風況観測を行った。風向風速計の海面からの高さは95m、観測期間は2004年9月から2006年9月までの約2年間である。観測の結果、年平均風速7.5m/s、年平均乱れ強さ10.1%と、非常に良好な風況であることが確認された。また、観測された乱れ強さはIEC61400-1規格よりも小さいこと、海側からの風の乱れ強さは、陸側からのそれよりも小さな値であることなどが確認された。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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