建設廃棄物破砕選別残渣の風力選別による品質向上
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概要
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建設廃棄物中間処理施設において、混合廃棄物の破砕選別工程から無機性残渣が発生し、主に埋立処分されている。この残渣(ふるい下残渣)は有機物や微量の有害金属等を含んでいるため、その品質向上のために、風力選別実験を行った。ふるいを振動させながら、上部から吸引し、乾式分粒を行うと共にダストを回収した。その結果、ダスト中濃度が元の試料中濃度よりも高くなる成分として、比較的含有量の多い成分では有機物(熱しゃく減量)、鉛、亜鉛が、微量成分ではホウ素が確認された。また、鉛と硫黄については、試料の水分含量が低いほどダストに回収されやすい傾向が認められた。風力選別による有機物や金属成分の分離は、効率は高くないが、元の残渣中の含有量が比較的低く、含有量を少し削減することにより土砂等に近い成分組成となるふるい下残渣の品質改善には有効と考えられる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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