アスベスト熱処理物の透過型電子顕微鏡(TEM)による評価
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概要
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アスベスト含有廃棄物無害化処理物の透過型電子顕微鏡(TEM)を用いた評価方法の確立を目的として、クリソタイル及びクロシドライト標準試料の熱処理物の評価を試みた。クリソタイルの熱処理物では、総繊維及びクリソタイル繊維数濃度は処理温度とともに減少した。また、繊維形状や組成については、600℃以上でフォルステライト繊維が卓越し、800℃では繊維束が増え繊維が太くなってフォルステライト重量換算濃度が増加し、1000℃では繊維は塊状へ変化してフォルステライト繊維数も減少した。クロシドライトの熱処理物では、総繊維数濃度は600℃までは若干の減少に留まり、800℃で大きく減少した。800℃ではエジリン輝石と推定される繊維が見られた。クロシドライト繊維数濃度及び重量換算濃度は600℃以下の温度では変化はほとんどみられないが、800℃でともに未処理試料の1%程度に減少した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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