紫・赤外線照射による一般廃棄物焼却灰の安定化技術に関する研究
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概要
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現在、全国で年間合計約809万トンの一般廃棄物の焼却残渣等が最終処分されている。また、最終処分場にも限りがあることから、特に排出量の多い焼却底灰の有効利用は不可欠な問題と考えられる。この焼却底灰中には重金属類が含まれるため有効利用時にはその安定化が必要不可欠な課題となる。現在、焼却灰を安定化させる技術として、(1)薬剤による方法、(2)炭酸ガスを用いる方法、(3)水洗いによる方法が研究されている。一方、欧米では、焼却灰を一旦ストックヤードに3ヵ月程度仮置し、雨、風、大気中のCO2により、安定化させるウェザリングによる方法が主流となっている。そこで、本研究では、このウェザリングによる安定化方法において未だ研究が着手されておらず、一般廃棄物焼却底灰が大気中に放置される際に直接的に受ける太陽光に着目した。太陽光中の特に紫・赤外線の光エネルギーによる安定化効果の検討を行った結果について報告する。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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