廃棄物洗浄による焼却飛灰資源化技術開発
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概要
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現在、日本においては、一般廃棄物の中間処理方法として、焼却処理が主流となっている。この過程で焼却残さ(飛灰及び主灰)が発生しており、これらには重金属類等が濃縮され、特に飛灰については重金属類及びダイオキシン類を高濃度に含むなどの問題があり、安定化・無害化が義務付けられている。この様な状況の中、焼却灰及び飛灰の安定化・資源化は必要な課題の一つである。これまで我々は焼却灰等資源化等技術として焼却灰等洗浄分級技術による確認実験を行った。その結果、液固比1倍で塩素については安定的に1000mg/kg以下に低減でき、安定的に洗浄分級効果を確認することが出来た。今回、塩素、重金属類或いはダイオキシン類が高濃度に濃縮し、環境負荷に大きく影響する飛灰の洗浄分級による資源・安定化技術開発を行った。その結果、液固比7.6倍の条件で安定的に塩素については、10000mg/kg以下に低減化できセメントへの資源化等への可能性が見えてきたので報告する。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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