キノンバイオマーカーを用いた一般廃棄物最終処分場の安定化指標の構築
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概要
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廃棄物処分場の維持管理の観点から、埋立廃棄物の安定化がどの程度進行したかを容易に把握できる安定化指標の構築が望まれている。浸出水水質や発生ガスなども有効な情報となるが、筆者らは、埋立地内部から浸出水とともに流出する微生物群は、埋立廃棄物の分解に直接係わっていたとともに、比較的長い期間の内部の環境条件を反映していると考えられることから、従来にはない新しい情報を提供し得ると考え、注目している。これまでに、廃棄物の分解の進行状況と関係すると考えられる微生物呼吸活性と対応するキノンバイオマーカーが見出されていることから、キノンプロファイルには、安定化の情報が含まれている可能性がある。そこで本研究では、対象とした9ヶ所の管理型処分場を、浸出水中の微生物呼吸活性と水質により分類し、それを参考にしながら、キノンバイオマーカーの安定化指標としての有効性を検討した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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