廃棄物関連施設からの温室効果ガス排出量算定手法の改善
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概要
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廃棄物分野において温室効果ガス排出挙動に関する知見が十分ではなく排出量の不確実性が高いことから、地球温暖化対策の実効性についての評価が難しく、大きな問題となっている。温室効果ガス排出量の算定手法についてはIPCCによるガイドラインで定められており、例えば、埋立地での廃棄物の生物分野に伴って発生するメタンの算出において、埋立量、排出係数、および排出挙動の変化を示す速度定数が用いられる。排出係数としてはガス化率や構造係数など、埋立地の形状や廃棄物の性状、地域性を考慮したパラメータが与えられているが、その精度は不十分であるといえる。廃棄物分野からの温室効果ガス排出量算定式をより高度化することが必要な一方で、算定法を現地調査で得られた実測値で検証した事例は少ない。本研究は廃棄物分野における温室効果ガス算定手法の改善を目的として、特に算定手法を検証するための温室効果ガス排出挙動に関する知見の集積を試みた。
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一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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