電解法による有機物分解と都市ごみ焼却灰の早期安定化効果
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概要
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管理型最終処分場では、難分解性有機物の長期にわたる溶出が処分場の廃止を遅らせる原因の一つと考えられる。本研究では、難分解性有機物の分解促進による焼却灰の早期安定化を目的として電解法の適用を考える。焼却灰浸出水を対象とした電解水による有機物分解効果とともに、電解水を循環することによる焼却灰の安定化効果を実験的に明らかにする。焼却灰浸出水を対象とした電解法による有機物質分解効果は、電極間隔の違いによらず大きな効果が得られた。また、電極間隔を小さくすると抵抗が小さくなるため、少ないエネルギーで分解が可能である。さらに、電気分解により生じる電解水を焼却灰へ通水し、循環させることにより、短時間でCOD濃度が低下することから焼却灰を早期に安定化させることが可能であると考えられる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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