焼却残渣の土壌還元化への有機資材の適用方法に関する研究(その2)
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概要
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本研究は有機資材を覆土助材化として利用することによって焼却残渣の土壌還元化を促進するものである。覆土助材として利用する場合高い品質は不要で、毎日確実に需要が見込めるといった利点を持っており、有機循環資源のバックアップシステムとしても有効である。これまでの研究によって、焼却残渣にコンポストを有機物含有率15%となるように混合添加することによって、廃棄物層の微生物活性が高くなり、焼却残渣の土壌還元化が進行することを確認した。本報告では微生物の餌となる易分解性有機物量が異なる2種類の堆肥化物を用い、有機物性状の違いと土壌還元化の関係について検討した。その結果、_丸1_ 易分解性有機物を多く含んだ有機資材は焼却残渣の土壌還元化を促進させる。_丸2_ 発酵が進んだ堆肥化物は易分解性有機物量が少ないばかりでなく、含有される硝酸性窒素が焼却残渣中の金属成分とアルカリ条件下で反応し、亜酸化窒素の生成を促進しすることがわかった。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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