有機汚泥埋立における早期安定化技術の研究
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概要
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有機汚泥の代表的なものには下水汚泥があげられる。下水汚泥はリサイクルおよび減容化の促進により減少の傾向にあるが、未だ50万m3が埋立処理されている(平成15年下水道統計)。下水汚泥埋立における安定化阻害要因としては通気性・通水性の低下、および有機物の供給源となるため長期間の浸出水の悪化が想定される。 本研究では埋立前に中性固化材により有機汚泥の水分・性状を調整し土壌のような性状に近づける処理(固化粒状化処理)により、通気性・通水性といった物性の改善を行い、更に埋立時に通気により埋立層内を好気性状態にすることによって早期安定化を図った。 70Lライシメーター実験における浸出水水質推移から以下の効果を確認した。・BODにおいて顕著な低減効果が認められた(準好気性処理10000mg/L→好気性処理10mg/L)。・CODにおいても低減効果が認められた(準好気性処理2100mg/L→好気性処理260mg/L)
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一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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