ヨルダン国アルエケイデル埋立地の現状と環境汚染
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概要
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アルエケイデル埋立地はヨルダンの砂漠地帯に位置し総面積は約80haである。1980年に埋め立てを開始し、日量約800トン、年間約20万トンの都市固形廃棄物を受け入れ、未処理のまま埋め立てている。しかし、アルエケイデル埋立地では、固形廃棄物のみならず、中東地域においてしばしば見られるように、し尿・下水・排水も同時に受け入れている。都市下水については下水処理施設にて沈殿処理した後処理池に放出し、蒸発、地下浸透させている。一方、主として繊維・染色・縫製産業からの産業排水も、他の処理池に放出しているが、COD負荷が大きいため、事実上処理できないまま、蒸発と地下浸透を行っている。また、オリーブの絞り滓を含む産業排水・スラッジを受け入れており、さらに別の池において、蒸発と地下浸透を行っている。本埋立地においては、産業排水・オリーブ廃棄物による環境負荷が大きく、土壌・地下水汚染が懸念される。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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