基礎杭打設による海面処分場の底面遮水工に与える影響(その2)
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概要
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廃棄物最終処分場埋立跡地の高度利用(大規模構造物の建設等)を行う場合,処分場への基礎杭等の打設が必要と考えられるが,底面遮水基盤(粘性土層)を貫通して杭を打設することによる遮水性能へ与える影響については現在のところ明確でない部分が残されている。 このような背景から,我々は地盤内に杭を打設することによる遮水性能へ与える影響を実験的に検討しており,今回は,杭打設による粘性土層への影響をさらに低減することを目的として,表面処理(遮水機能が期待できる膨潤性材料の塗布)を施した杭による模型杭打設実験を実施した。 実験の結果,杭に表面処理を施すことで,粘土下部からの排水量及び杭周辺の粘土中への有害物質移動が低減されることを確認した。これは,杭打設時に粘土に含まれる間隙水の吸水により膨潤性材料が膨潤し,杭と粘土との隙間を閉塞し,粘土層の遮水機能が保持されているものと考えられる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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