特殊止水材を用いた袋状二重遮水シートの損傷孔の補修方法の開発
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概要
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生産活動の静脈流の末端にある廃棄物処分場は,海面に廃棄物処分場を建設することで新たな容量を確保が必要となっている.また,安心できる海面廃棄物処分場には,遮水工の機能を健全に評価し維持できる手法が必須となっている.本研究は海面廃棄物処分場を対象に,袋状二重遮水シートの構造を活かした健全性評価システムの開発を目指してきた.これまでの研究の結果,損傷孔の概略位置および規模が把握可能な電気検知方式を開発した.本論文では,損傷孔が検知された袋状二重遮水シートの健全性回復を目指した補修試験の結果を報告する.損傷孔の補修は,袋状二重遮水シート内部に特殊止水材を注入し,止水材が損傷孔を充てんした後に損傷孔内で止まり固化することで行う.試験の結果,5cm角の損傷孔までの補修が可能であること,通気マットを中間保護層の下部に配置することで,下部遮水シートに生じた損傷孔の補修が可能であることを確認した.
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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