ベントナイトを添加した焼却灰溶融スラグの土質特性
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概要
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最大粒径20mmに粒度調整された徐冷溶融スラグを用いて、粒度、密度、アッターベルグ特性、吸水率、最大密度・最小密度、締め固め特性、透水係数を評価した。次に、このスラグにベントナイトを添加することで廃棄物処分場の土質系遮水層としての活用の可能性を実験的に評価した。まず、ベントナイト添加率を5,10,15,20%に変化させて締め固め特性を評価した後、最適状態で締固めた供試体に対する一軸圧縮試験を行ない、ベントナイト添加率の増大に応じて一軸圧縮強さは増加し、添加率8%で15ton級ブルドーザの走行可能な強度になることを示した。次に、締固め特性に基づき修正マクロ間隙比を求め、ベントナイトの限界添加率が11%であることを示した。そして、限界添加率で作成した供試体に対する変水位透水試験を実施し、遮水工に用いるベントナイト混合土としての基準値(10-6cm/s)を満足するものであることを明らかにし、徐冷溶融スラグがベントナイト混合遮水工として利用することが可能であることを示した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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