種々の遮水シートに関するコンクリート固定工の固定能力実験
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概要
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日本の管理型廃棄物処分場では、斜面に敷設される遮水シートが小段や斜面肩において溝に埋められたコンクリート工で固定されるが、固定工にはシートの自重、廃棄物の敷き均し転圧や気温の低下に伴う温度応力などに起因する張力が作用する。これらの力に対して十分な抵抗力を有するように、現在、安全を見越して70cm平方の固定工を使用することが一般的となっているようである。近年、遮水シートとして、施工が容易な中弾性のものが使用される傾向にあるので、剛性の異なる遮水シートを用いて、遮水シートの上下に短繊維不織布を敷いたコンクリート固定工の固定能力を知るために引き抜き実験を行った。その結果、1)遮水シートの固定能力(引抜き抵抗力)は、コンクリート固定断面積に比例する、2)剛性の小さい遮水シートの方が固定能力は大きい、3)コンクリート固定工背面の強度が固定能力に影響を与えている、等の結果を得た。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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