一般廃棄物溶融スラグの有害物質評価とその対策
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概要
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一般廃棄物溶融スラグの有効利用を図るため、溶融スラグの環境安全性と鉛含有量の低減化についての検討を行った。溶融スラグの化学成分はコンクリート用骨材としての適用範囲内の値を示しており、十分に有効利用が可能であるが、有害物質であるPb含有量は変動が大きく、十分な管理が必要である。また、Pb、SnおよびZnの含有量は正の相関を示していることが分かったが、その詳細は解明できなかった。溶融スラグ中のPb含有量を高くしている要因の大部分は、はんだ、鉛ガラス、電球および磁器と考えられ、食品包装用以外のプラスチック類にも重金属が含有していることが分かった。溶融スラグのPb含有量の低減にはこれらの廃棄物の分別が一つの方法と思われる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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