産廃スラグ中の重金属元素の存在形態
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概要
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本研究では、ジャパン・リサイクル_(株)_製の産業廃棄物を溶融固化した"産廃スラグ"を対象として,その中での重金属元素の化学結合形態の解明を行った.最初に,Pbガラス(フラックスを加えた石英砂に代表的重金属酸化物であるPbOを一定量添加して得た水砕ガラス)の合成を行い,その赤外吸収(IR)スペクトル測定を行い,-Si-O-Si-伸縮振動が低振動数側へケミカルシフトするのを確認した.次に,産廃スラグガラス(産廃スラグにフラックスを加えた石英砂を一定量添加して得た水砕ガラス)について,同様の測定を行い,産廃スラグガラスよりも高振動数側へケミカルシフトするのを確認した.これらの結果は,産廃スラグの骨格を構成する-Si-O-Si-の一部をPb等の重金属元素が同型置換(共有結合)している可能性を強く示唆すものである.
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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