都市ごみ焼却飛灰に含まれるウラン・トリウム同位体の定量
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概要
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同位体希釈法 - アルファ線スペクトロメトリで焼却飛灰のウランおよびトリウム同位体の定量を試みた。焼却飛灰に含まれるケイ素は、HF-HClO4-HNO3の混酸により除去した。残渣を Pt るつぼに移し、無水四ホウ酸リチウムを加え溶融した後、急冷しガラス化させた。これを 100 mL の 7 M-HNO3 に溶解し、試料溶液とした。試料溶液中のウランとトリウムは、UTEVA・Spec. resinとTEVA・Spec. resinによりそれぞれ精製し、アルファ線スペクトロメトリ用の線源を作製した。鋭いピークのアルファ線スペクトルが得られたことより、焼却飛灰からのウランおよびトリウムが良好に分離・精製され、薄く均一な線源が作製できたと考えられる。したがって、本報の分離・精製方法で、焼却飛灰のウラン・トリウム同位体の定量は可能であると考えられる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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