都市ごみ焼却灰に含まれる放射性核種
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概要
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都市ごみの焼却過程で発生する焼却灰は、環境負荷の大きい物質として特別管理産業廃棄物に指定されており、厳しい管理が求められているが、焼却灰に含まれる放射性核種については、規制も管理も行われていない。焼却灰に含まれる放射性核種の放射能は、放射線障害防止法で定められている一定レベルの放射能以下であるので、規制・管理を必要とする「放射性同位元素」ではない。しかし、身の回りに大量に存在し、生活環境に極めて近いところにある物質であるので、近年、規制対象にするべきかどうか議論が重ねられている。本実験では、都市ごみ焼却灰に含まれる放射性核種の放射能の定量をγ線スペクトロメトリーにより行った。また、環境省告示第十三号試験に基づく都市ごみ焼却灰の溶出実験を行い、溶出する放射性核種の放射能の定量を行った。その結果、焼却灰にはいくつかの放射性核種の存在が確認され、溶出液にもいくつかの放射性核種の存在が確認できた。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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