アミノ酸を添加した燃焼灰の樹木成長への利用について
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概要
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本研究は製紙工程で排出されたカルシウムやマグネシウムを含むペーパースラッジを燃焼した灰(PS灰)を用いて、酸化カルシウムと硫酸アルミニウムを混合し、さらにキレート作用があると考えられるアミノ酸を添加して粒状化することで、PS灰に含まれるフッ素及びクロムの溶出の抑制効果と、樹木の成長促進効果について検討した。その結果、システイン等のアミノ酸を添加したPS灰の粒状品は、フッ素やクロムの溶出抑制効果が認められ、また土壌のpHを中性化する点で酸性土壌の改良にも適するため、土壌改良材として有効である。また、窒素を多く持つヒスチジンやアスパラギン、リジンなどのアミノ酸を添加したPS灰の粒状品は、ユーカリの初期成長を促進させ、樹木の成長促進材としても効果が高いことがわかった。一方、マグネシウムの溶出は、抑制される傾向にあり、さらなる検討が必要である。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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