陶磁器食器リサイクルに対する住民の意識‐多治見市の事例‐
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概要
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陶磁器の使用済み廃食器は通常不燃ごみとして埋立て処分されるのが一般的である。その量は推定15万トン/年であり、埋立地の逼迫や良質な陶磁器原料の枯渇化を背景に、廃食器の有効活用が消費地及び生産地の双方において課題となっている。そのため廃食器の再資源化技術とシステム構築に美濃焼業界が取り組み、一部の使用者との間でリサイクル・ネットワークを形成するが、未だに市民のリサイクル対象としての認識は極めて低いのが現状である。本報告では、陶磁器食器のリサイクルについて、生産地であり且つ名古屋市のベッドタウンとして機能する多治見市の市民意識をアンケート調査(n=596)し、そのリサイクル実現を検討した。結果、91.9%の市民が「陶磁器食器はリサイクルに適す」と考え、廃食器の回収協力並びに再生食器の消費活用について受け入れる素地を有することが判明し、陶磁器食器のリサイクルシステム構築が可能であることが推察された。
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一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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