有機性固形廃棄物の無希釈中温メタン発酵に関する研究
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概要
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本研究では,生ごみや紙ごみのような有機性固形廃棄物の無希釈メタン発酵技術を開発することを目的として研究を行っており,昨年は,4タイプの異なるリアクタで無希釈メタン発酵実験(実験条件:高温メタン発酵,アンモニア除去有り)によって,無希釈高温メタン発酵の処理特性の把握を行い,ポンプアップ式リアクタが無希釈メタン発酵へ最も適用可能性が高いと評価した。本年度は,アンモニア除去を行わずに,中温メタン発酵を適用して実験を行い,ポンプアップ式リアクタを用いて生ごみを処理した場合と,ジャーファーメンタを用いて生ごみと紙ごみの混合物を処理した場合の処理特性について検討を行った。本研究により,ポンプアップ式リアクタを用いた無希釈中温メタン発酵システムは,安定した生ごみ単独処理が可能であり,また,生ごみや紙ごみの混合処理にも適用可能性があることを示した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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