発泡ガラスの汚濁水浄化微生物膜バイオリアクター固定化担体への利用
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概要
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廃ビンから調製された発泡ガラスを微生物膜バイオリアクターの微生物固定化担体への利用を試みた。微生物膜バイオリアクターは嫌気性バイオリアクターと好気性バイオリアクターから構成されている。2つのリアクターは直列に接続された小型なシステムである。発泡ガラスへの微生物の固定化は汚濁河川水を約1ヶ月間システムに流し続けた。試料の河川水は、生活雑排水が流入する汚濁度の高い河川水である。リアクターへの汚濁水送液流量、運転温度を変えたときのBOD、COD,全リン、全窒素の除去率を検討した。BOD除去率は流量160∼450ml/hで90%を越えた。COD除去率は運転温度に依存し、25℃で約70%の除去率を示した。全リン、の除去率は10∼30%、全窒素は30∼50%であった。発泡ガラスは微生物固定化担体として利用できることが分かった。浄化効率をさらに向上させるには、各成分を分解する微生物を検索・固定化すればよいと考察された。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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