塩ビ壁紙廃材から得られた活性炭化物の性能について
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概要
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塩ビ壁紙は塩ビ樹脂に可塑剤、安定剤、二酸化チタンおよび石灰石粉末を加え、紙に塗布した複合材である。塩ビ壁紙の組成を有効に活用し、600℃熱処理でも吸着機能を有する炭化物の製造が可能であることを確認した。塩ビ壁紙を400~600℃で熱処理した時のカルシウム化合物の影響を調査したが、得られる炭化物の特性には何ら影響を与えなかった。 塩ビ壁紙から得られた炭化物は比表面積中のメソ孔の割合が高い。よって、数ナノメーターの分子サイズのダイオキシン類、PCBおよびVB-12について、炭化物の吸着性を調査したが、吸着対象物を溶解・分散溶液によって吸着性能に差を生じた。その原因は処理法にもあるが、溶液に対する炭化物の特性があるように考えられる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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