廃棄プラスチック製品から流出する有害可塑剤のリサイクル処理技術
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概要
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プラスチック製品は様々な用途に幅広く使用され、その多くに加工性を高めるため可塑剤の一つとしてフタル酸ジエチルが添加されている。しかし、フタル酸ジエチルは内分泌攪乱作用を有すると疑われている化学物質で、廃棄プラスチック製品からの流出が土壌や河川を汚染する原因の一つになっている。また、従来の焼却処理では多くのエネルギーを必要とし有害ガスなどを放出する恐れがあるため、環境への負担の少ない処理方法の開発が求められている。そこで本研究では、環境への負担の少ないクリーンな処理として注目されている加圧熱水を用いてフタル酸ジエチルの分解処理を行うと共に、有用物質としてリサイクル可能な化学物質の生成について検討した。その結果、フタル酸ジエチルをほぼ完全分解し、医薬品の原料や香料の原料などの有用物質としてリサイクル可能な化学物質が生成した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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