フィルム状の混合プラスチックからの塩素系プラスチックの選別
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概要
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プラスチックを選別するための方法のうち、フィルム状の廃プラスチックを再利用するのに浮遊選別を用いた。実験に用いたプラスチックフィルムは、プラントにおける脱水・乾燥処理工程の前後で、塩素系プラスチックのみ大きく形状を変えることが分かった。浮遊選別に用いるサンプルには実際の廃棄フィルムを用い、ATR-FTIRで測定して、視覚的にプラスチックの種類を判別できるようにマークを施した。このときの塩素系プラスチックの存在量は0.55g、含有率は7.2%であった。形状の違いは主にしわが寄り、ねじれることであるが、浮遊選別において気泡を内包しやすい状態となる。浮遊選別後の沈降分の塩素系プラスチックの存在量は0.18g、含有率は3%であった。またサンプルから水を脱水させるために繰り返した乾燥がしわやねじれを増やし、沈降分の塩素系プラスチックの存在量は0.03g、含有率は0.6%となった。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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