廃食用油を利用した木材防腐剤の環境影響評価
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概要
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本研究では、廃食用油銅石鹸の木材防腐剤としての可能性を検討するために、廃食用油金属石鹸の生態毒性評価(特に水界生態系)、木片への塗布時の溶出挙動について検討を行った。廃食用油防腐剤は、生態毒性で比較すると従来のクレオソートより影響が少ない。銅系防腐剤と比較すると、CUAZよりも小さいが、生態毒性からみると、溶剤にME、MOを使用している廃食用油防腐剤の方がCUAZよりも毒性が高くなることが分かった。また、元素分析の結果から銅以外の元素(B,Zn,Cr)の毒性への寄与は小さいと思われる。以上のことから、廃食用油防腐剤にも毒性はあるが、溶出量や銅の存在形態は溶剤によって変わる可能性があり、これによって、生態系に与える影響が変化すると考えられる。また、溶剤にEtOHを使用した廃食用油防腐剤が最も生態系に与える影響が小さいという結果が出た。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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