家畜ふん焼却灰を原料としたリン含有化合物の作成技術開発と肥料効果
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概要
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九州南部は畜産業が盛んであり、同時に家畜ふん尿が多く発生している。現状ではその多くは堆肥化されているが、過剰な農地への還元により、窒素による地下水汚染やリンの土壌への蓄積が問題となっている。この解決方法として、家畜ふんを焼却し、窒素を大気へ還元する処理方法が注目されている。発生する焼却灰中には、肥効成分であり枯渇性資源であるリンが含有されており、筆者らはこれを回収する技術開発を行ってきた。本報告では、その後アルカリを添加してpHを調整し、リン酸を含む化合物を沈殿物として回収する際の最適条件を明らかにし、回収された化合物の肥料としての効果を評価した。本研究で用いた鶏ふんおよび豚ふん焼却灰に対しては、酸抽出液100mLに対して6Mのアルカリを8~10mL添加する場合であり、このときの溶液pHは、鶏ふん焼却灰は4.5から6、豚ふん焼却灰は約3であった。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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