下水汚泥のエネルギー利用システムの比較評価に関する研究
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概要
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下水汚泥は,下水道施設全体の大幅な省エネルギー,省コストに繋がる可能性を秘めた重要な資源と考えられる.下水汚泥をエネルギーとして最大限有効に利用するプロセスを構築するためには,単位処理プロセスを評価するのではなく,それらを組合せた汚泥処理システム全体を評価する必要がある.そこで,本研究では,個々の処理プロセスを組合せて様々な汚泥処理システムを規模別に比較評価できるシミュレーションモデルを作成し,そのモデルを用いて,地域・規模に応じた最適な汚泥処理システムを構築することを目的とする.様々な汚泥処理プロセスを汚泥処理規模別(大規模・小規模)に比較評価した結果,両規模共に,従来の汚泥処理方式(濃縮→脱水→焼却)に消化プロセスを導入し,消化ガスを有効利用することで,一次エネルギー消費量,CO2排出量共に20~30%削減される事が示されるなど,各汚泥処理プロセスの特徴が確認できた.
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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