DGGE法およびクローン解析法を併用した、大型好気固相反応型生ゴミ処理機内の微生物相の解析
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概要
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現存する生ゴミ処理機の一つに好気固相反応槽(堆肥化処理装置)がある。処理機内の微生物に関して、完全混合型の大型処理機に関する報告は少ない。また、戻し堆肥を行わない場合、大型装置は運転開始時に酸敗などのトラブルが発生しやすいが、初期の微生物の変遷については知見がほとんどない。そこで、大型処理機での回分処理における約1ヶ月間の微生物相の変化をDGGE法および16S rDNAクローン解析法を併用し調べた結果、Lactobacillales目が優占し、その後Bacillales目、Actinomycetales目が優占するという遷移が起きていた。運転初期時のpHの低下とLactobacillales目の優占が関連しており、運転条件によっては酸敗につながりやすくなると考えられた。またLactobacillus sobrius、Bacillus coagulans等はモニタリングに応用できると考えられた。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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