建設混合廃棄物破砕選別残渣中の生物分解性有機炭素の分画と硫化水素生成能
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概要
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建設混合廃棄物の破砕選別処理残渣からの硫化水素生成の可能性を評価するためには,篩下残渣中に含有する有機物の生物分解性を明確にする必要がある.本研究では,篩下残渣中に含まれる有機炭素を,物理組成,有機物構成という観点から分画し,さらにメタン生成ポテンシャルを用いて微生物による利用可能性を確認した.結果として残渣中全有機炭素5.7%の約3割が木,7割が紙に由来し,リグニンが3割,セルロースが4割であり,微生物に利用可能な有機炭素は18%程度であると推察された.メタン生成試験では,初期の急激な生物分解を受けるのは含有される有機炭素の僅か約1%であり,それは易溶出性の有機炭素に対応するものであった.
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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