分別解体工事現場から搬出された廃石膏ボードの組成
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概要
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廃石膏ボードを破砕して紙と石膏(二水石膏)に分離し、回収した石膏を加熱・脱水して高品質なリサイクル石膏を製造する中間処理施設の課題は、搬入された廃石膏ボード-特に解体系廃石膏ボード-に多くの不純物が付着・混入していることである。 そこで、解体工事現場で廃石膏ボードと木くず、金属くず、ビニールクロスやモルタル等の不純物の種類別に解体撤去および分別作業の実証試験行った。その結果、7現場の平均では廃石膏ボード単体が98.5%となり、中間処理施設における前処理工程で付着・混入している不純物を取り除いた場合と同程度の結果が得られた。すなわち、今回の実証試験対象現場では石膏ボードの解体撤去および分別作業が概ね適正になされていた。 今後も引き続き解体工事現場で不純物を分別して解体撤去および現場での分別作業にかかるデータ収集に努め、汎用的な分別解体工法の手順書(案)を作成する予定である。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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