ごみの分別に関する意識と行動の乖離とその対応策について:松山大学におけるリサイクル弁当容器の事例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
環境問題における意識と行動の乖離は、しばしば政策目標の妨げとなる場合がある。本稿では、多くの大学の生活協同組合で使用されている、リサイクル弁当容器(『ホッかる』と『リリパック』)を事例とし、利用者の分別行動における"意識"と"行動"の乖離と、その緩和策について、アンケート調査とごみ箱調査から検証をおこなった。本稿では、利用者へのアンケート調査における分別行動の回答を"意識"とし、キャンパス内のごみ箱調査における、弁当容器の分別状況を"行動"として、両者の乖離を計測したところ、両容器で平均2倍以上の乖離が見られた。そこで、分別"行動"を促進するための対策を実施し、再びごみ箱調査を行ったところ、『ホッかる』容器に関して改善が見られた。これより、リサイクル容器の利用者の分別意識は高まっているが、それに十分な行動が伴っておらず、今後は分別行動を促進するような新たな対策を実施することが求められる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
- 最終処分場におけるコロイド溶液を用いた自己修復型ライナーシステムに関する実験的検討
- LCA手法による家庭系生ごみ処理の地域システム評価 : コンポストの普及率等の実際的条件を考慮した分析
- 厨芥を対象とした水蒸気ガス化に関する基礎的研究
- 生ごみバイオガス化施設におけるメタン回収量, 環境保全性, 経済性の検討
- アンケート調査による北海道における牛ふん尿の自動撹拌式堆肥化施設とバイオガス化施設の設置効果の解析