MIP-CPT法を用いた深度別のVOCs現地迅速成分分析法の開発
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概要
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土壌汚染現場の調査方法として、各深度毎の有機化合物の成分濃度を現場で迅速に把握する方法は現在のところみあたらない。今回、3成分コーン貫入試験(CPT:Cone Penetration Test)と膜界面サンプリング・測定システム(MIP:Membrane Interface Probe system)を連結したMIP-CPTシステムに、キャピラリーカラムを装着したもう1台のガスクロマトグラフを付加することで、採取ガスを分離・定量できる深度別VOCs現地迅速分析システムを開発した。この方法により、MIP-CPTシステムのコーン貫入中の地盤状況とVOCs総量を把握しながら、リアルタイムのVOCs成分分析が可能となった。本方法による試験を三重県の不法投棄現場で実施し、本試験結果とボーリング試料の溶出試験結果(公定法分析)を比較検討した結果、両結果は概ね整合しており、本調査手法は地盤中のVOCs成分分析法として有効な手段であることが確認できた。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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