塩素系樹脂の焼却による多環芳香族炭化水素類とその塩素化誘導体の生成特性
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概要
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多環芳香族炭化水素類(Polycyclic Aromatic Hydrocarbons:PAHs)は、ダイオキシン類と同様に燃焼に伴い非意図的に発生し、一部が大気汚染防止法の優先取組物質にリストアップされるなど、発ガン性や変異原性を示す物質が含まれている。近年、従来のPAHsに塩素が置換した塩素化PAHsが、廃棄物焼却施設から高濃度で排出されていることが報告され、環境中にも残留していることが報告されている。また、PAHsと同等以上に有害性を有し、PAHsにハロゲン原子が置換することで環境残留性が増すことが報告されていることから、新規POPs候補となり得る化学物質群である。そこで本研究では、廃棄物焼却施設から排出される塩素化PAHsの生成機構を調査するために、ポリ塩化ビニル(PVC)及びポリ塩化ビニリデン(PVDC)を試料とした予備的な焼却実験を行った。副生成している塩素化PAHsと母核であるPAHsの比較を行い、これらの生成傾向を調査した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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