集光加熱技術を用いたオンサイト式アスベスト溶融処理システムに関するエネルギー効率評価

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
我々は、集光加熱技術を用いたアスベストの溶融処理を、アスベスト除去工事現場（オンサイト）で行うシステムの開発を進めている。15kW級の集光装置を開発し、模擬アスベスト（ロックウール）での評価を続けてきた。更に、アスベスト廃棄物を使って、アスベストの剥離・除去を行うことができる負圧養生空間内に全ての装置を収め、アスベスト廃棄物の粉砕・混練から成形を経て溶融にいたる全工程を安全に行えることを実証した。今回は、オンサイト式アスベスト溶融処理システムのエネルギー効率等を評価するため、3kW級集光装置を使って、模擬アスベスト（ロックウール）を用いて実験を行った。結果は、ランプへの印加電力と溶融量の関係は直線的でなく、印加電力が一定値を超えると処理量が大きく向上することが分かった。この結果を実際のシステムに反映させ、必要な分だけの印加電力を上げて処理量を適宜に向上させて、単位処理量当りの印加電力を抑えることに繋げていきたい。
一般社団法人廃棄物資源循環学会の論文

著者

梅山規男
産総研

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク