霧状酸化剤を用いた埋立地の早期安定化に関する研究
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概要
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最終処分場の維持管理において、浸出水中COD成分等が減少することなく長期間排出され続ける問題は、水処理や維持管理コストを増大させる原因となっている。また、最終処分場から発生する硫化水素等の臭気ガス、メタン等の可燃性ガスの問題は悪臭問題や火災の危険性を高める原因となる。これらの問題を解決するために、霧状の微細粒子にした過酸化水素水等の酸化剤を、最終処分場の廃棄物層に埋設された通気管から供給する技術を研究開発した。これにより、廃棄物層が滞水していない管理型最終処分場ばかりでなく、水処理施設のない安定型処分場や、閉鎖区域で廃棄物が水没し水質の悪化が顕著な海面埋立処分場での臭気対策や浸透水水質の改善等への応用が期待できる。今回は、実際の不法投棄現場で霧状酸化剤として過酸化水素(0.1〜0.3%)を注入することにより、最終処分場からの硫化水素ガス等の発生抑制が可能であり内部環境を好気的状態に改善できることが確認できた。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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