廃棄物海面埋立処分場内のガス挙動解析と酸素供給量の評価
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概要
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準好気性埋立構造とは、廃棄物から発生する熱を駆動力として、集排水管やガス抜き管に存在する空気を対流させるとともに、熱により暖められた空気の低密度化を利用して廃棄物層内に空気(即ち酸素)を送り込む構造をもつ。埋立廃棄物の早期安定化のためのメンテナンスフリーの酸素供給手段として期待されている。廃棄物層内に供給される酸素量は、廃棄物の安定化期間に大きな影響を及ぼすため、その評価は重要である。しかし、処分場内部のガス挙動は、温度や気圧、降雨、水分量、廃棄物の物性および不均質性など、様々な要因により左右されるため、酸素供給量の現地計測は容易ではない。そこで、数値解析的なアプローチからの酸素供給量の評価と影響因子の抽出がまず重要だと考え、本研究では準好気性埋立処分場内部のガス挙動を体系的に評価できる数理モデルを構築した。本報では、その数理モデルの紹介と、準好気性埋立構造をもつ海面埋立処分場を対象にした計算例を示す
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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