脱塩素化PVC炭素残渣の炭化過程で発生するタールから作製した活性炭
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概要
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使用済み農ビフィルムはその約70%は再生利用(リサイクル)され、残りは埋め立てや焼却といった形で処分されている。本研究室では、リサイクルの方法として脱塩素化済みのPVC炭素残差を用いた活性炭化について研究を行ってきた。この製造法では熱分解時に発生した揮発炭化水素が水トラップで液化・固化して、タール成分が大量に析出する。このタールは活性炭製造装置の排気システムの閉塞を導くばかりではなく、タールそのものの処理方法も考えることが必要である。本研究では生成したタールの構造特性評価およびタールの炭化物をKOH賦活することによって活性炭の調製を行いった。その結果、PVC55タールを500℃で炭化することでPVC55炭化物と同様の表面特性の炭化物を得られた。500℃で炭化したPVCタールをKOH賦活することで比表面積1200[m2/g]程度の PVC55活性炭と同様の高比表面積の活性炭が得られた。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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