一般廃棄物焼却施設の空冷復水器へのミスト噴霧による発電量の向上に関する検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
一般廃棄物焼却施設における発電量の向上を目的とし、ミスト噴霧による空冷復水器の冷却実験を行った。復水器近傍より2.88t/hのミストを、復水器に流入する外気流れに乗せて噴霧した。その結果、7,8月における発電量変化の平均は通常の発電量12,000kWの1.5%の増加を示した。この理由として、ミスト冷却によりタービン排気圧力が低下し、それに伴いタービン前後のエンタルピー差が増大したことが考えられた。11月については、7,8月の結果よりも低かった。当該施設ではタービン排気圧力の一定制御がかかっており、7,8月にはこの圧力を上回っていたため、ミスト噴霧の効果が現れた。一方、外気温が低い11月の場合、その値を既に下回っており、ミスト噴霧による効果が現れなかったと考えられた。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
- 最終処分場におけるコロイド溶液を用いた自己修復型ライナーシステムに関する実験的検討
- LCA手法による家庭系生ごみ処理の地域システム評価 : コンポストの普及率等の実際的条件を考慮した分析
- 厨芥を対象とした水蒸気ガス化に関する基礎的研究
- 生ごみバイオガス化施設におけるメタン回収量, 環境保全性, 経済性の検討
- アンケート調査による北海道における牛ふん尿の自動撹拌式堆肥化施設とバイオガス化施設の設置効果の解析