廃プラスチック類混合焼却によるエネルギーと環境保全特性への影響評価
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概要
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東京都23区では平成21年3月より23区全域で廃プラスチック類(以下、廃プラ)を可燃ごみとして収集・焼却している。本研究では、東京23区の廃棄物焼却施設を対象に、廃プラを可燃ごみとして収集していた平成17年度、収集可燃ごみへの廃プラの混入割合を段階的に増加させて実証試験を行っていた平成18年度から平成20年度、本格実施された平成21年度のデータを用いて、物質・エネルギー収支解析を行った。その結果、廃プラを可燃ごみとして収集・焼却することで、ごみ中の廃プラ等の割合が増し、低位発熱量が大きくなった。それにより、ごみ焼却から熱エネルギーとして回収され外部へ供給される量も大きくなった。一方、減温塔入口の塩化水素濃度が高くなり、薬剤使用量が増す傾向が見られた。廃プラ混合焼却本格実施後は、実証確認中のデータ範囲内に収まり、安定した焼却処理が行われていると言える。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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